プロパーメリットとデメリットが有る！プロパー融資の利用には注意

最近ではカードローンなどが隆盛を極めていますので、このローンの仕組みを考えてみましょう。銀行がお金を融資する場合、以前は担保や保証人が必要でしたが、カードローンではこれ等が必要無くなりました。ではどのように保証しているかと言うと信用保証会社が保証するわけです。銀行の場合この信用保証を消費者金融に委託しています。このため利用者が返済できなくても保証会社の方が穴埋めするので安心して融資できるわけです。ところが融資はこのような物ばかりではありません。

プロパー融資とは何か

プロパー融資にはこの保証会社がつきません。つまり銀行独自に利用者の信用度を判断して融資するわけです。したがって判断を誤って返済が滞ったとしても、保証会社が穴埋めしてくれる訳ではありませんのでもろに銀行の損失になる訳です。このため融資を受ける場合には店舗に行って時間をかけて審査をしてもらうことになります。こういった性質の融資であるため銀行はそう簡単にプロパー融資を認めてはくれません。時間をかけて信用力を付けていくしかありません。

プロパーメリットとデメリット
このプロパー融資にもメリットとデメリットがあります。まずメリットは大変低金利だということと大口の融資を受けられることです。反面デメリットとしては審査が非常に厳しく時間がかかるという点です。たとえばよくプロパー融資の審査基準になっていると言われるのが２期続けて黒字になっているというものや債務超過になっていないというようなことがあります。また当然ですが融資されたお金で実行する事業の事業計画も綿密に審査されます。

開業間もないうちは利用できない

前記の審査基準を見てもわかりますがこのプロパー融資は開業間もない企業の場合には融資してもらうのはまず困難です。開業間もない場合には各種創業（開業）支援のための融資制度が有るのでまずはそちらを利用して、銀行との繋がりを作り実績を積んで信用力を付けて次はプロパー融資を利用できるようにするというようなステップを踏んでいくことが大切です。プロパー融資が許されるということは銀行から信用されるということなのです。

ビジネスローンの登場

プロパー融資は審査が厳しく一般の会社が利用するにはかなりハードルが高いと言って良いでしょう。そこで登場したのがビジネスローンと呼ばれるものです。このビジネスローンはプロパー融資の一種で融資金額は小さくなりますが審査時間を短くした中小企業向けの融資方法になっています。もちろんプロパー融資ですから担保や保証人不用ですが、ビジネスローンの場合には２期分の決算書を提出するだけですぐに審査してくれて問題が無ければ融資を受けることが出来ます。

どちらかと言えば大企業向けのローン

中小企業向けのビジネスローンの出現の裏には政治的圧力が有ったとも言われていますが、本来プロパー融資はその性質上どちらかと言えば大企業向けの融資制度です。大企業に成長したという実績が有って事業が安定していれば今後も成長が期待できますから、銀行としもそこに利益を求めるわけです。ただし融資金額も巨額になりますから、判断を間違うと銀行も大きな損害を蒙ることになりますのでどんな場合にも審査は念入り行われます。