返済条件は経営状況により変更できます!新たな融資は無理なので注意

事業資金を借りる場合には、その時の経営状況によって返済条件が決まります。金利がどのくらいで月々の返済額がどうなるかなどです。その時の経営状況などからその企業が返済していけるように返済条件が練られるわけです。銀行も鬼ではありませんから、その時点で無理な返済条件などは絶対につけません。しかしこの返済条件はその時点のものでその後の経営状況によっては返済に苦しむ企業も出てくるわけです。そんな時はどうしたら良いのでしょう。

不況は突然やってくる

企業に勤めたことのある人は感じたことが有るかもしれませんが、午前中は景気が良い話をしていたのに、午後になると急におかしな雰囲気になり、いきなり不況に突入することがあります。したがってある時点で借入をしても、何時不況風が吹き出すかわからない訳です。こういった場合好景気を当てにして借入をしていると返済に影響が出るというようなことになりかねない訳です。したがって銀行もそう冷たくあしらうことはありません。

返済条件を変更してもらう

そこで経営環境が変わり経営が苦しくなってしまった場合には遠慮なく銀行に相談しに行ってみましょう。銀行も返済が行われなくなってしまっては元も子もなくなりますから返済条件を一緒に考えてくれます。最終的には企業側の条件が重視されますが、金融機関である銀行は同じような事例を何度も扱っているはずですので、銀行側の意見も十分に傾聴して一緒に条件を詰めていくようにしましょう。あとは2度3度と同じようなことにならないようにしましょう。

返済条件を変更した場合

返済条件を変更すれば返済は確実に楽になります。しかしこの返済条件の変更には問題が有ります。返済条件を変更した場合には新たな融資は行われなくなってしまうのです。もちろん今現在借りている融資を完済すればまた新たな融資が行われるようになります。この融資停止はその銀行だけではなく別の銀行も同調しますから、急にお金が必要になったような時には借り入れが出来ず会社の首を絞めることになる可能性もあるわけです。ですから本当は安易に返済条件を変更するべきではないのです。

借り入れ時点で景気を予測しよう

こういう訳で融資を受ける場合には十分注意しなければならない訳です。そこで借入時に返済条件を決める際には、できるだけ将来の景気を見通して自分の会社の経営がどうなるのかを予想することが必要です。お金が借りられなくなるというのは企業にとってはいつ経営に行き詰ってしまうか分からない状態です。したがって出来れば完済するまで返済条件はそのままにしておきましょう。そのためには最初が肝心になりますから十分時間を掛けて返済条件を作りましょう。

ひとりよがりは良くない

銀行と相談するのはもちろんですが、その前に企業側から要望する条件を詰めておく必要が有ります。そのためにはひとりよがりは良くありません。企業内の人材を総動員したり外部の仲間に相談して決めるようにしましょう。もしそのような人材や仲間がいない場合には今後のことも考えて、少しづつ協力してくれる仲間を作っていきましょう。例えば各地で行われる名刺交換会に根気よく通うとか各種展示会で技術を展示してみるとか努力することが必要です。

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