利息は自分で計算!融資を受ける場合は金利計算ぐらいの知識は持とう

お金について関心の無い人は少ないと思います。それに執着する必要はありませんが、無いと困ることは言うまでも有りません。生活する上では絶対に必要なものです。しかしお金はいつもちょうど良い量と言う訳には行きません。手元に置くには多すぎたり、足りなかったりするのが普通です。そこで金融機関と言うものが必要になる訳です。多すぎるお金は預かってもらい、足りないときは貸してもらう訳です。そこで登場する概念が利息と言うことになります。

利息とは

ここで用語を整理しておきます。まず預けたあるいは貸りたお金のことを元本と言います。これに対してお金を借りた方が貸した方に返済する時に予め決めた利率に従って余分に足されるのが利息です。この時の予め決められた利率と言うのが金利のことで、利息はこの金利と借入していた期間によって計算されます。仕掛けはだいたい知っているという人は多いと思いますが、実際に自分が受け取るあるいは支払うことになる利息を自身で計算してみた人はあまりいないのではないでしょうか。

計算してみよう

では実際に計算してみましょう。いま100万円を年利10%で一月(30日)預けたとします。この時の利息の計算は
 100万円(元本)×10%(利息)×30/365(期間)= 8219円(利息)
となります。これは最も簡単な例ですが、利息の計算はどんなに複雑になっても、これが基本です。これで実際の元本、利率、利息の意味が概ね理解できたと思います。一度簡単な例を自分で計算してみましょう。

カードローンの返済の例

では次にカードローンを使って100万円を借り年利10%で月々1万円をリボルビング払いで返済していく場合を考えましょう。まず一月目の利息は前記の8219円です。したがって1万円の残り1781円は元本の返済に回ります。次に2か月目の利息は
 (100万円-1781円)×10%×30/365=8204円(利息)
となり元本が少し減って利息が少し安くなりました。これが元本が無くなるまで続くことになります。このように見ると大きな金額を借りてしまうと最初は利息ばかり支払っていることが良く分かります。

単利と複利

利息の考え方には色々あります。例えば単利と複利と言う物が有るのですが、単利と言うのは元本が最後まで変わらないと言うもので単純です。しかし複利と言うのは例えば半年複利などと言って、この場合半年たつとその分の利息が元本に組み入れられます。つまり元本が増えますから、その時点から利息もその分増えるわけです。したがってお金を長期に預けておくという場合には複利のほうがずっと有利になり利が利を生んでいくことになります。

固定金利と変動金利

さらに金利自体も基本的に2種存在します。固定金利と変動金利です。固定金利は預けているあるいは借りている間中金利は変動しません。しかし変動金利は一定期間ごとにその時期の経済指標に従て金利が見直されます。例えばお金を預ける場合には金利が高い時期であれば固定金利を、金利が低い時期では変動金利を選べば良いですし、借り入れする場合にはこの逆で、なるべく金利が低い時期に固定金利で借入するのが良いということになります。

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