国は事業支援に積極的!国が起業を奨励している理由とは何だろうか

日本はバブル崩壊後長期に渡って経済の低迷期に入り、一時は優良企業と言われる銀行も公的資金を注入しなければ破綻しかねない状況まで追い詰められてしまいました。こういった中で銀行はなりふり構わず貸し渋りや、貸しはがしをして生き残りを図り、そのあおりを食らって多くの企業は消えて行かざるを得なくなりました。しかしこの間国は手をこまねいていたわけではありません。様々な事業支援のための手を打っていました。特に創業支援については積極的だったのです。

経済を支えるため

その理由として皆が考えるのが、バブル崩壊の大波から国民の生活を支えるためには、経済を支え続けなければいけないということです。日本経済を支えているのは大企業もそうですが中小、零細企業の役割が非常に大きい訳です。その中小、零細企業を支え続けなければ国民の生活は守ることが出来ません。このためセーフティネット融資のような元々民間では融資が難しいような企業にも融資できるような仕組みを提供して融資制度を充実させてきました。

国の財政を守る

不況が続けばどうなるかと言うと庶民の財布の紐は固くなります。このため企業の利益が減少し、法人税も減少します。したがって不況は国の財政にも直接大きな影響を与え、ただでさえ国債依存度が高いのに、さらに国債を発行しなければならなくなります。そこで事業支援を行う訳です。まあ国債を引き受けることによって銀行は莫大な利益を上げていますし、財政破たんだなどと言っても、結局国債は円建てで国内でほとんどを引き受けているのですから、なぜ財政破たんなのか良く分からないのですが。

災害が増えている

日本は地震国です。特に阪神淡路大震災以後活動期に入ったと言われ、実際に東日本大震災が起こっています。今後も南海トラフ沿いに大地震が起こると言われていますが、地震が起これば企業活動に大きな影響が出るのは必死です。そのまま放っておいたら被災地の中小、零細企業は全滅してしまうでしょう。そこでそういう企業向けに金融の融資を行う制度も充実させています。それでも多くの企業が消えたことは事実ですが、この融資が支えになっているのも間違いありません。

もっとも大きな隠れた理由

このように国が支援する理由はいろいろとあるのですが、特に創業支援に力を入れているのはなぜなのでしょうか。それは時代に合った企業を育成するためです。時代は進んでいます。時代にそぐわなくなった企業には退場してもらって、時代にマッチした若い企業に育ってもらわなければ経済の活性は保てません。創業支援が手厚いのは実はそこにあります。10社中1社でも生き残って次世代の核になるような企業が出てくれば国としては万々歳なのです。

起業しよう

起業と言うのは大変エネルギーのいる仕事です。事業そのものについての知識が有っても、資金集めなどの知識が無ければ前に進めることはできません。そこで利用したいのが創業支援です。国、民間問わず創業支援に熱心です。自分だけでは無理でも、そのような支援を利用すれば起業を実現できるかもしれません。まずはどんな創業支援が行われているのかを調べる所から始めてみましょう。時流に乗れれば大きく成長できるかもしれません。

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