銀行の事業資金の融資は簡単には借りられない！断る理由とは何なのか

事業資金の融資を銀行に申込んだが断られたという経験を持つ経営者は多いのではないでしょうか。新たな事業を行う場合には未知数な部分は沢山あるわけですから、融資を行うかどうかの判断は銀行としてもかなり難しいものです。このため事業計画をによっては融資の条件が大変高く設定されている場合や、そもそも貸せないと判断する場合が多々あるわけです。しかし銀行が貸せないと判断する理由あるいは問題点は何処にあるのでしょうか。

融資を断る一般的な理由

そこでよく聞く融資おことわりの一般的理由ですが、要するにその会社には実績が無いと言う物です。しかし良く考えてみてください新しい事業を始めるのに実績が無いのは当たり前のことです。ここで銀行は理不尽だと考えて諦めてしまう場合も多いですが、もう少し深く考えてみるとこの実績が無いというのは単なる断るときの決まり文句と考えることもできます。では銀行が問題視した本来の理由と言うのはどういった点だったのでしょうか。

銀行の判断材料

事業資金として融資を受ける場合銀行に提出する書類としては返済計画を含む事業計画書と決算書と言うのが普通ですが、銀行はこれを見て融資するかどうか判断することになります。もちろん重要なのは事業計画ですが、銀行はその中でも特に返済計画に目を向けます。要するに貸したお金をしっかりした計画の基に返済してもらえるかどうかと言うことが最重要事項なのです。事業内容はその返済計画を支えることが出来るかと言う目で見られるわけです。

返済計画をはじき出すのは難しい

新事業を始めようと言う訳ですからその見通しを立てるのは非常に難しい作業です。さらにその先に返済計画が有るわけですから。返済計画と言うのは更に難しいことになります。このため実は多くの事業計画が杜撰な計画だと判断されているのです。銀行が融資を断る大きな理由がここにあります。したがって融資を受けようという場合には十分考え抜いた事業計画を立て、銀行が納得するような返済計画をはじき出すことが必要でそう簡単な事ではありません。

経営者だけでは難しい

自分一人で切り盛りしているような会社の場合、事業計画も経営者だけで考えがちですが、専門知識が有れば別ですが無い場合には一人で事業計画を立てるのは至難の業です。ですから利用している税理士やそのほか事業に精通しているようなブレーンを集めて事業計画を立てそれをもとに返済計画を作ることが大変重要になってきます。決してやっつけ仕事でできるような事ではありませんので安易に考えていてはいつまでたっても融資は受けられないでしょう。

銀行を上手に利用しよう

銀行は決して各企業の事業に精通しているわけではありません。要するに貸したお金を返済してもらえるかと言うことに絞って判断するわけです。したがってきっちりした返済計画が必要な訳ですが、この返済計画は銀行のためだけではなく融資を受けた企業側にも大変有用な指針になります。銀行はお金を借りるだけのところと考えがちですが、お金を借りることによって事業に必要な有用な情報を纏めることが出来るというメリットも有るわけです。こういう面も考えて銀行を上手に利用しましょう。