自動車ローンに総量規制は無い!他に借金が有れば審査に影響は出る

貸金業法が改正されて総量規制が行われるようになり、収入が無い人は消費者金融などからの借り入れが出来なくなってしまいました。これによって専業主婦や学生が無理な借入をしなくて済むようになりましたが、反面今まで必要な時に借り入れることによって生活を回してきた人にとって借り入れが出来なくなって困り果てる人もいました。これから自動車ローンを組むことを考えている人でも自分は収入が少ないので総量規制に掛るのではないかと心配になっている人もいるのではないでしょうか。

総量規制とは

総量規制と言うのは改正貸金業法の改正の目玉の一つで、貸金業からの借入は年収の3分の1までという規制です。これによって収入の無い人は貸金業からお金を借りるのは難しくなりました。しかしこれは貸金業だけに適用されるもので銀行には適用されません。また住宅ローンや自動車ローンの場合も適用対象外とされていますので総量規制が有るからと言う理由で自動車ローンが組めないということにはなりません。ただしこれは借り入れが出来るという保証ではありません。

カードローンよりも審査は厳しい

総量規制に掛からないからと言って安心するのは早計です。自動車ローンは目的別ローンといって例えばカードローンなどよりもかなり低金利で借りることが出来ます。しかし金利が低いということは審査は厳しいと言うことです。つまり総量規制に掛からないとしても、厳しい審査が行われて総量規制に掛かりそうな人の場合には多くの場合審査が通ることは難しいと言って良いでしょう。絶対に無理とは言いませんがまず無理と考えた方が良いと思われます。

消費者金融からの借入は影響するか

日本では個人の信用情報は業界毎に管理会社が有って消費者金融と銀行では管理会社が違います。ですから滞納でもしていない限り銀行が消費者金融からの借入を知ることはできません。しかし銀行は個人保証業務を消費者金融に委託しています。このためこの段階で消費者金融からの借入が分かってしまうことになります。したがって大きな借入が有れば返済能力には疑問符がついて保証は難しい旨銀行に伝わり、銀行は審査に落とすことになります。

2重にローンを返すのは厳しい

消費者金融から借入が有るとすると毎月返済が発生しているはずですから、もしうまく銀行から自動車ローンを借りられたとしても両方を返済していかなければならず、かなりの負担になる筈です。これが原因で返済に困り更に別の借入をするようなことにならない保証もありません。したがって2重にローンを組むことは多重債務に繋がってしまう可能性があるわけです。そうなってしまうとなかなか返済していくことは難しくなってしまうでしょう。

まずは今ある借金を返済してしまおう

自動車の必要性はあるのかもしれませんが、自動車ローンを組まなければ買えないのであればまずは今ある借り入れを返済できるまで待った方が無難です。借金は必ず返さなければならない他人のお金です。都合よく借り入れもできませんし、思惑通り返済できる保証もありません。ですからなるべく審査に影響が出ないようにし、返済も容易にできる環境を作ることが重要です。そのためには他に借金を抱えていてはいけないのです。自動車はしばらく我慢して返済を優先してください。

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