土地だけ購入する融資は可能!ただし将来の住宅ローンには注意が必要

将来一戸建てを持ちたいと考えている人は多く、ある程度の経済力をつけると土地だけでも先行して取得しようと考える人も出てきます。そこで様々な不動産情報に目を配っているとたまに欲しいと思うような物件に出会うことが出来ます。そこでさっそく購入しようとしますが、いくら経済力がついても現金で買える人は少ないためローンを組んで買おうとするわけです。金融機関は回収の見込みさえあれば融資してくれますが、問題もあります。

土地だけでは住宅ローンは利用できない

まず大勢の人が考えることに住宅ローンが利用できるのではないかと言うことですが、ここで購入するのは土地であって将来住宅を建てて居住すると言う保証は何処にもありません。したがって一緒に住宅を建築するなら別ですが、土地だけを先行して取得する場合には土地購入に住宅ローンを利用することはできません。このため土地購入には金利的に有利な目的別ローンの利用は難しく、借りるとするとフリーローンと言うことになります。

金利が高い

ご存じの人もいるかもしれませんが、フリーローンの場合目的別ローンに比べて高い金利が設定されています。したがって返済が長期になればなるほど、返済総額は膨らむことになります。たとえばフリーローンと言えば現在一世を風靡しているカードローンを思い浮べますが、カードローンの返済は通常リボルビング払いが利用されており、毎月返済額が一定と言うことで返済の見通しが立って良いのですが、反面返済が長期化して利息が高くなるという特徴があるのです。

何時一戸建て住宅を建てるのか

もう一つ問題になるのは土地購入後何時一戸建て住宅を建てるのかと言うことです。一戸建て住宅を立てる際には多くの人が住宅ローンを利用します。土地購入でローンを利用するような人の場合もほぼ間違いなく住宅ローンの利用を考えているでしょう。しかしよく考えてみてください。住宅ローンの借り入れが出来たとしても返済は土地のローンにかぶさる可能性が有ります。早い話多重債務になる訳です。本当に返済していけるのでしょうか。

そもそも住宅ローンが借りられない

さらに言えば土地のローンが残っている段階で住宅ローンを貸してくれる金融機関が果たしてあるのでしょうか。たとえカードローンの借入であっても、多くの金融機関で住宅ローンの審査に通るのは難しい筈です。ですから、もし土地購入のためにローンを借りようとしているのであれば、そのローンを返済し終えるまでは住宅を建てるのは見合わせなければならない訳です。したがって先行して土地を取得する場合はよく先々を見越して計画を立てるようにしましょう。

土地付き一戸建てを狙おう

こういった面倒を回避するためには土地付き一戸建てを狙った方が現実的です。お金に余裕が有って借入しなくても良いとか、すぐに返済できてしまうという人は先行して土地を買っても良いですが、そうではない大多数の人の場合には土地付き一戸建ての購入で住宅ローンを組んだ方がずっと良い方法です。もちろんこのとき他のローンの借入をしているようなことの無いように借入には注意しておかなければなりません。とにかくよく先を見通すことが重要なのです。

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